校長室から

重陽の節句

 昨年9月9日の明け方に台風15号が千葉県に大きな被害を与えてから、今日で1年がたちました。山武市では長期の停電や断水、一週間以上の学校の閉鎖など数十年に一度という台風被害が出ました。さらに、その後、台風19号や21号に伴う大雨が追い打ちをかけるようにやってきて、昨年の秋は、長い間不安で不便な生活を余儀なくされました。
 そして、今年。新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年の台風以上に私たちの生活に深刻な影響(被害)が出ています。
 古代中国では奇数を縁起が良い「陽数」と言い、陽数の一番大きい9が重なる9月9日を重陽と呼びました。菊の節句ともいわれ、魔を払うという菊を愛でて不老長寿を願ったそうです。
 今年は残暑が大変に厳しく、9月に入っても連日30度を超える日が続いています。体育や部活動など熱中症が心配される活動については、いつも以上に休憩や給水、内容の変更などを行い、生徒たちの体調を管理して行っています。しかしながら、6月までの臨時休校の影響からか、生徒たちの基礎体力の不足を感じることが多く、9月に入って体調不良を訴える生徒が多くなっています。
 あらためて、重陽の節句の今日、菊の節句の故事に倣い、暑気と魔を払い生徒たちが生活のリズムを整え健康になるために「早寝・早起き・朝ごはん」の大切さを呼びかけ、体調の管理、体力の向上を目指したいと思います。