校長室から

3月7日 「青い目の人形」にまつわる話を聞く6年生

6th graders listen to the story of the "Blue-Eyed Doll"

1月13日付けの記事でご紹介したお話ボランティアの方から青い目の人形のお話を、もうすぐ卒業する6年生にしてあげたいとのお申し出がありました。

実は、このお話の原作者である並木久栄さんは、今から約30年前に私が新任教員として勤務していた小学校の教頭(当時)というご縁もあり、ぜひにということで朗読紙芝居を上演していただきました。

今回の上演にあたっては、原作者である並木久栄さんにもおいでいただきましたので、紙芝居を終えた後、青い目の人形にまつわる様々なこぼれ話などを、直接お聞きすることができ、人懐っこい子どもたちはあっという間に交流を深めていました。

現実に、ロシアとウクライナとの戦争が起こっていたり、パンデミックが起こったりと、数年前の「常識」が常識ではなくなるといった状況下を考えると、子どもたちにとっても単なる昔話の紙芝居として片づけられるものではなかったのでしょう。

「もしも自分だったらどうするか」と投げかけると、ふだんは明るい6年生たちも、さすがに真剣に黙り込んだ姿が印象的でした。空気を読んで言いたいことも言わない生き方をするか、空気を読んだうえであえて行動するか、大人でも答えに窮する問いですが、未来を創る子どもたちには卒業後もずっと持ち続けてもらいたい問いの一つです。

なお、この朗読紙芝居については、成東文化会館のぎくプラザにおいて開催される「山武市青い目の人形特別展」に合わせて、3月12日(日)、26日(日)のいずれも13時~と14時~で上演されるそうです。ご興味のある方は、ぜひ足をお運びください。

ケーブルテレビの取材も入りました

真剣に話に耳を傾ける6年生

朗読紙芝居後、解説する原作者・並木久栄さん

千葉県退職女性教職員の会「ふさの会」の方々と