校長室から

5月31日 学校生活に関するアンケート(アセス)を実施しました(3年生以上)

Questionnaire on school life was administered to third grade elementary school students and  above.

おかげさまで新年度が始まってから約2か月が経ち、1学期も折り返しの時期になりました。どの学級も落ち着いて学習等に取り組み、休み時間なども活気のあふれる声が響き渡っています。

こんな時だからこそ、子供たちの中に「困っている子」はいないか、確認する必要があります。表面上は、楽しそうに過ごしているように見えても、実は、友だち関係や学習のこと、家庭のことも含めて生活全般に対して不安や困り感を抱えているということは珍しいことではありません。

そうした子どものSOSに気づくために、今回はアセス(学校適応感尺度)を用いました。これは、子どもが34の設問に答えるだけで、子どもが何に困っているのかを瞬時にグラフ化してくれるソフトです。この尺度は、子どもの適応「感」に注目している点が特徴的です。

たとえば、課題ができずに困っている子どもに対して、周りの友達が善意であれこれと世話を焼いたりアドバイスをしたりしていても、本人がそれを「自分をバカにしている」と受け取っている場合は、「適応感」は低くなります。この場合、教師の観察だけでは「問題なし」となるかもしれませんが、本人はSOSの状態かもしれません。

そのため、日頃の教師の観察や客観的なデータ等から得られる指標に加えて、「本人が感じているSOSの度合い」を知ることで、その子にとって、より的確な支援を構築していくことが期待できます。

特に、この時期にそうした困り感を把握することができれば、夏休みまでの残り1か月半をかけて支援していくことができ、9月からの明るい見通しをもって夏休みに入ることが期待できます。

今回は、各児童に配布されたGIGA端末を用いてアンケートに回答してもらいましたので、すぐに結果を把握することができました。

今回の結果では、3年生以上の子どもたちのうち18.6%の子どもが、何らかの困り感を抱えていることがわかりましたので、さっそく各担任の先生とデータを基に今後の対応策を検討しました。

 QRコードを読み取り、アンケートに答える子供たち  どの学級も約10分程度で終わりました