校長室から

5月11日 歯科検診(下学年)

Dental checkups were conducted for children in the lower grades.

学校医の安田先生がご来校され、 歯科健診を行いました。歯科健診は、本日と明日の2日間にわたって行われます。本日は、下学年の児童を対象に行いました。

担任の先生による事前の指導のおかげで、どの児童も歯科健診の意味を理解し、静かに自分の順番を待ち、安田先生の前に立つと、大きく口を開けて健診に臨むことができました。

健診を終えて、安田先生から、本日の歯科健診を終えていくつか興味深いご指導をいただきました。

まず安田先生が気にされていたのは、子どもたちの「姿勢」でした。先生は、「真っ直ぐに」と声をかけても、首をかしげるようにして口を開ける子どもたちが、少なくなかったことを大変気にされていました。結果的に、上あごと下あごの噛み合わせが悪くなってしまっているとのことでした。

このことと関係するかわかりませんが、本校は、昨年度から8割ほどの児童がスクールバスで通うようになり、従来に比べて圧倒的に運動量が減りましたので、体力の減退を心配していたところでした。自分の四肢を思い通りに動かす連動性等をはじめ、体幹を鍛えることのできるような場づくりを行っていく必要があると感じました。

また、本日の歯科健診は、午前中に行ったのですが、家庭での歯みがきの習慣が身についていないのか、すでに歯に汚れがついている児童が一定数見られたとのことでした。学校においても、これまで新型コロナ感染症の予防策の一つとして、給食後の歯みがきを控えさせていたのですが、今日を機に、今後は習慣づけるためにも、感染対策を講じながら、再開させていこうと思います。

さらに、安田先生は「自身の健康に関心を持たせるには、歯みがきというのは、子供にとって分かりやすく効果的」ともおっしゃっておられました。また、「その歯みがきで、どれだけの効果があるのかについては、今は分からないかもしれないけれど、35歳を超えたあたりからその差が顕著に出てくる」ともおっしゃっていました。

「歯がなくなってしまえば、これまで「おいしい」と感じて食べてきた食べ物が、食べられなくなってしまう」「たとえ長生きできたとしても、おいしいものが食べられない余生を送らせたいんですかね?」という言葉は、歯科医師ならではの重みがあり、大変印象的でした。 

確かに「一回くらい歯みがきしなくたって、どうということはない」というのは、そうかもしれませんが、子供たちが自身の健康に対する関心を高め、「歯を磨かないと気持ちが悪い」と思えるくらいに習慣化させていくのは、私たち大人の責任でもあります。

先生のお話を伺いながら、私たちは、子供たちの一生を支える、大切な時代に居合わせているのだなあと感じたひとときでした。

Teeth are a treasure of a lifetime!