4月20日 アーイボワン! ワナッカム!
Hello!
日向小学校の給食は、4月14日から始まりましたが、4月20日まではラマダン(断食月)にあたるため、ムスリムの子どもたちは、日中の給食を食べません。
そのため、学校の給食の時間には、彼ら・彼女らは、図書室で静かに本を読むことになっています。ただ、その子たちを見守る教員を確保できないため、「検食」ということで早めに給食を食べる校長が、その見守り役として図書室にいることとしています。
最初のうちは、どの子も、図書室の絵本などを静かに読んで過ごしていたのですが、日が経つにつれ、だんだん飽きてきたのか、図書室のホワイトボードにお絵描きなどをして過ごすようになりました。
そこで、せっかくなのでこの機会に、スリランカのタミル語やシンハラ語を教わることとしました。
「こんにちはって、タミル語でどういうんですか?」
「ワナッカム」(私には、そう聞こえた)
「ワナッカム」と復唱してみると、とてもうれしそうな笑顔を見せ、
「そう、ワナッカム。シンハラ語では、アーイボワンって言います」
アーイボワン(これも、そう聞こえた)
さらに、「ムスリムの人同士では、……って言います」
と、「こんにちは」一つから、どんどん言葉があふれ出てきます。
そのほか、私のiPadを使って、クルアーン(おそらくコーランのこと)のページを開いて、動画に合わせて一斉に唱え始める子どもたち。
いつのまにか、見守り役だったはずの校長が教わる側になり、子どもたちがスリランカやムスリムのことについて教える「先生」になってくれています。
お絵描きを始める子どもたち |
iPadに書いてくれたタミル語「ワナッカム」 |