大平小学校ダイアリー

1. 10月15日(金) 大平小学校の子どもへの支援について【ユニバーサルデザインの視点から】

投稿日時: 2021/10/15 管理者

 ユニバーサルデザインとは、「年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいように、製品や建物・環境をデザインする。」という考え方です。近年この考え方は、学校の授業等の中にも取り入れられてきています。つまり、全ての子どもにとって「分かる・できる」授業となるような様々な工夫です。
 教員は、「授業のユニバーサルデザイン」の考えのもと、『学びやすい教室環境や学習環境の整備』、『学習や行動のルールの明示』、『指示・説明のわかりやすさや見通しの持ちやすさ』、『特性や学習速度に対応した複数の学習方法や教材』等に気を配っています。

では、その事例をいくつか紹介します。

 まずは、教室環境です。掲示物を精選し、教室環境はシンプルに保ちます。これは学習のねらいや活動に応じた教材の提示を効果的にするためです。

【14日放課後時点での整理整頓された2年生教室内・15日朝の会での児童スピーチ場面&担任板書&生活ルール】

 朝の会では、担任の伝えたい言葉を、チョークの色で強調しながら、板書しています。また、子どもたちが守るべきルールを、絵にして左脇に示しています。視覚から入る情報は、まとまった言葉よりも伝わりやすいこともあります。

左端には、現在習っている漢字の復習として、子どもがいつでも振り替えることができるように掲示しています。

 教員が使用するチョークにも、ユニバーサルデザインの考え方が取り入れられでいます。このチョークは、色覚の個人差を問わず、より多くの人が色の違いを識別しやすいように作られています。板書は、毎日行われ、子どもたちが必ず目にするものです。たかがチョークと思いがちですが、とても大切な視点であると考えます。 【つづく】