校長室から
令和4年(2022年)のスタートです!
いよいよ令和4年(2022年)、新しい一年が始まりました。
新型コロナウイルス感染症については、厳しい状況が今後も続いていくことが予想されます。しかし、悲観ばかり、不安ばかり、心配ばかりしていても何も始まりません。しっかりと前を向いて力強く進んでいきたいと思います。新しい年はスタートし、ひと時も休むことなく、時を刻み、進んでいきます。令和4年が全ての人々にとって、輝かしく幸せな一年になりことを願ってやみません。
さて、学校は、いよいよ3学期を迎え、各学年とも締めくくりの段階に入りました。子ども達はこの節目のなかで、「今年こそは」と新しい年の夢を描いたり、目標を立てていることでしょう。夢や目標は、1年生にとっても、卒業を前にした6年生においても、その後の成長に重要な役割を果たします。
この3学期は、1年間の総まとめの時期として、次の年度に確かにつなげる力を育てることを大切にしていきたいと思います。
また、今年は新しい校舎の完成とともに、教育環境が大きく変化する年となります。
教育には、「不易と流行」という言葉がよく使われています。これは、松尾芭蕉の弟子が書いたものの中に、芭蕉の言葉として残されたものからできた言葉です。「不易」とは「時代を超えてもずっと変わらない価値のあるもの」のことで、「流行」とは「その時々の時代の変化に合わせて変えていくもの」のことです。そして、その両方が大切だとしています。つまり、「不変の真理を知らなければ基礎は確立せず、変化を知らなければ新たな進展がない」ということです。
教育環境が変化していく年だからこそ「不易と流行」に目を向け、先を見据えながらも、何が大切なのかを十分に吟味して、変化を恐れず必要なことを実践していく、そんな年にしていきたいと思います。
一日一日を大事にしながら、子ども達の夢や願いを実現させるための力を付けられるよ
うに、令和4年も教職員一同、努力して参ります。保護者の皆様、地域の皆様、関係者の皆様には、今年も変わらぬ御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
2学期、御協力ありがとうございました!
本日、2学期の終業式を迎えました。
保護者・地域の皆様には、学校教育活動への御理解・御協力、本当にありがとうございました。
2学期は、季節が夏から秋へ、そして冬へと変わっていった学期でした。この季節の移り変わりと同じくらい、どの子ども達も様々な部分で確実に変化・成長したことと思います。
さて、人は年齢分の「1」の大きさで変わっていくということを聞いたことがあります。例えば2歳の子どもは、1歳から2歳にかけて「1/2」も変化するということです。半分も変わってしまう・・・。そう言えば、私の子どもが歩けるようになったり、話せるようになったりした時が1歳頃から2歳だったことを思い出します。
ちなみに、私は58歳ですから「1/58」の変化をするということになります。正直言って、変わったところを探すのが大変です。しかし、変化は成長ですから、いくつになっても確実にどこかは成長しているのかなと思います。
こう考えていくと、低学年の子どもの方が大きく変化をしますから、低学年の経験は大切なことだと気づかされます。また、人生100年時代を生きる子ども達にとって、小学校生活はその基礎をつくる大切な時期と考えられます。できなかったことも必ずできるように変化をする時期が、小学校から中学校にかけての年代ということになります。
個人面談では、子どもの全ての成長の様子や課題をお伝えすることはできませんでしたが、2学期のノート、製作したもの、作文、テストなどを一緒に見返しながら、「できたこと」「できるようになったこと」「前よりも良くなったこと」を大いにほめてあげていただきたいと思います。そして、次に頑張ることも一緒に考えてほしいと思います。それが新年の目標になるよう、お家の方と一緒に決めてみてください。
冬休みは家庭で過ごす休みです。年末年始での日本文化に触れる休みです。お手伝いがたくさんある休みです。お金をもらうことが多い休みです。家族でいろいろなお話をし、家族でお手伝いで助け合い、家族でお金を使うルールを決め、子どもにとっての1/〇の大きな変化と共に、しっかりと心に刻まれる年末年始休みを過ごせることを願っています。
1月6日には、さらに成長した姿で元気に登校してくれることを楽しみにしています。
皆様、よいお年をお迎えください。
心に残った2日間! 松尾小修学旅行!!
12月3日(木)・4日(金)、子ども達にとって小学校生活の一大行事である修学旅行を行いました。2日間とも天候に恵まれ、予定どおりの活動ができました。
修学旅行は、日常と異なる生活環境の中にあって見聞を広げ、集団生活のきまりを守り、公衆道徳について望ましい体験を得ること等を目的としています。
班行動では、時間を意識した行動が見られました。みんなが早めに行動し、集合時刻に遅れるということがありませんでした。また、あいさつや話を聞く態度など、礼節とマナーが身に付いてきていると感じる場面がありました。さすがです。
例年とは違って千葉県内での旅行でしたが、普段一緒に学んでいる松尾小学校の友達との交流も含め、貴重な体験をすることができました。心に残ったものは一人一人違ったかもしれませんが、学年の仲間と過ごした時間は全員にとって大切なものになったと思います。
私自身、この子ども達と一緒に修学旅行を経験できてとても嬉しかったです。また、各施設でのコロナ対策も万全で、安心して旅行を楽しむことが出来ました。各施設の方々にも感謝したいと思います。
保護者の皆様には、御理解・御協力いただきありがとうございました。
『あっという間』の一年
今年も「あっという間」に1年が終わろうとしています。今年も残すところ、あと1ヶ月となりました。
年末になると、様々なイベントやそれに関する話題がニュースに流れます。紅白出場歌手の発表や箱根駅伝関連、また今年の漢字や流行語大賞等々・・。また、社会全体の動きもあわただしくなってきたような気がします。
さて、学校では、12月に入ると、2学期のまとめが待っています。
これまで学習してきたことの確認や復習を行うとともに、日々の生活を振り返り、3学期へとつなげていきます。また、6年生は、延期となってしまった修学旅行に明日から出発します。6年生の子ども達には、思い出に残る楽しい修学旅行を経験してきてほしいと願っています。
新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの行事が変更にはなったものの、何とか今まで無事に行うことができています。これもひとえに保護者や地域の方々、そして苦しい現状にも負けず、頑張ってくれている子ども達のおかげだと思います。本当に感謝しています。
あとわずかとなった2021年ですが、松尾小学校職員一同、子どもたちのために最後まで精一杯頑張って参りたいと思っております。
12月も御理解・御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
心に響いた 音楽発表会
朝晩めっきり冷え込み、紅葉の便りを耳にするようになってまいりました。
昨日はお忙しいなか、音楽発表会を御覧いただきましてありがとうございました。
今年度は新型コロナウイルス感染症予防のため、低・中・高学年別ではありますが、2年ぶりの音楽発表会を開催することができました。
音楽発表会では、どの学年も合唱・合奏を発表しました。そして音楽部も発表しました。1年生から6年生まで、発達段階の違いはありますが、とても熱心に練習をしてきました。合唱では、曲目に合わせて元気よく声を出したり、リズムに乗ったり、曲のイメージに合う音色や旋律の流れを生かして歌いました。また、合奏では、ゆったりとした旋律で演奏したり、力強い響きや曲目を生かした音の出し方や躍動感あふれるリズムで演奏しました。そして、金管部の演奏も、数少ない練習の中で、パート練習や個人練習を何度も繰り返した成果を出し切り、最高のパフォーマンスで本番を終えました。
すべてが、私たちの心に響くものでした。
子ども達一人一人が、一つの楽器を一生懸命に演奏する姿や一つの歌を心ひとつに精一杯歌う姿がありました。音楽を通して子ども達一人一人、私たちにたくさんの感動を与えてくれた会になったと思います。さらに保護者の方々と、このような子ども達の姿と感動を一緒に共有することができたことも、とてもよかったと思っております。
子ども達は、この音楽発表会を通して、前に向かうことの大事さと一つのことをやりきる心の大切さを学んだことと思います。この経験を糧に、これからの学校生活をより充実して送ってほしいと願っております。
今後も本校教育に御理解・御協力をいただきながら、がんばっている子ども達を励ましていただければ幸いです。
いよいよ11月、今年も後2ヵ月!自分の目標を持ち、前に進んでいこう!!
新型コロナウイルス感染症対策・対応に追われた2021年も後2ヵ月足らずになりました。子ども達は、経験したことのない日々の中を、自分自身を大切にしながら、しっかり目標をもって頑張っています。
本当に暑かった夏を忘れてしまいそうになるぐらいの肌寒い季節になりました。目標をもって頑張ることも大切ですが、そのための健康が何より大切です。新型コロナウイルスはもちろんのことインフルエンザも心配な季節になってきました。健康的な生活を送るため、新しい生活様式を送りつつ、バランスの良い食事と運動、そしてしっかり睡眠をとるなど規則正しい生活を送ることが必要となります。
その中で、本気で考え、本気で学び、本気で体を動かし、豊かな心・健康な体を育み、人間性を高めてほしいと思います。夢や目標を大切にし、チャレンジ精神を持ち続け、しっかり前進することで未来の自分をつくっていくことを願っています。
保護者・地域の皆様、11月も学校教育への御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
秋に頑張り努力したことが、冬を越し春に開花することでしょう。
御声援ありがとうございました。
10月16日(土)秋空の下、今年度の松尾小学校運動会が開催されました。
温かい御声援ありがとうございました。
さて、運動会は、「運動する楽しさを味わう」ことはもちろんですが、「自主性を生かす」ことや「他者と協力する心を身に付けさせる」ことがねらいです。学校では、大きな行事の一つとして、子どもが大きく成長する場に位置付けています。
また、子ども達たちは、保護者の皆様に見てもらえることで、「今ある力」を最大に出そうとします。そして保護者の皆様には、一年一年、できることが増えていく、精一杯に成長している姿を見ていただく場であります。
今回、たくさんの保護者の皆様に見ていただけて開催できたことは、子どもたちにとってそして学校教育にとって大変意義のある大切な日であったと思い、本当に感謝しております。また、参観をいただいた保護者の皆様にも安全対策に一人一人御協力をいただいたり、準備・運営・片付けにもお力添えをいただいたりしたことで運動会が成功したと思います。本当にありがとうございました。
このところ朝夕が肌寒くなりました。深まりゆく秋を感じると共に、学習や多様な体験を通して、子ども達が一層成長する「実りの秋」となりますよう、運動会での頑張りと成長がさらに様々な取り組みに繋がりますよう、学校と家庭、地域とがしっかりと連携していきたいと思います。
今後とも御理解・御協力をよろしくお願いいたします。
6年生は松尾小のリーダーとして、この運動会を立派に運営しました。また、下級生は6年生の演技や応援、立派な仕事ぶりを憧れの眼差しで見つめていました。こうして、松尾小の運動会の歴史が作られ引き継がれていくのだと思います。コロナ禍にありながら、皆で力を合わせて精一杯頑張った運動会は、将来、子ども達が大人になっても忘れられない思い出に残る運動会になることでしょう。
運動会スローガン「炎のように燃え上がれ!いっしょうけんめいゴールに向かえ~みんなに笑顔と感動を~」
明日はいよいよ運動会です。きっと、スローガンのように、炎のように燃え上がりながらゴールに向かう松尾っ子がたくさん見られることでしょう。そして、会場にいるみんなに笑顔と感動を与えてくれることでしょう。
保護者の皆様には、今年度の運動会もコロナ対策による午前中開催や様々な制限等をお願いいたしました。御理解・御協力をお願いいたします。
明日は、松尾地区の宝である子ども達の躍動する姿に温かい声援を送っていただければと思います。そして子ども達と心ひとつに、思い出に残る素晴らしい運動会をつくりあげていただければ幸いです。
~運動会の歴史~
新型コロナウイルスの影響で、残念ながら運動会の中止や延期の話を耳にする機会が増えました。子どもの頃、天気予報を確認しながら楽しみにしていたこと、そして親として子ども達の熱がこもった演技で楽しませてもらった記憶が鮮明に残っている方も多いのではないでしょうか。時に、保護者参加競技で起こる数々のハプニングも、脳裏に焼き付き忘れることができないワンシーンかもしれません。
そもそも、運動会はどこでいつどのようにして始まったのでしょうか?
その起源の定説はいくつかありますが、「運動会」と呼ばれる行事を初めて行ったのは、東京大学だそうです。(明治16年)
その後、初代文部大臣の森有礼が横浜の外国人租界地で行われた陸上競技会を見物して体育教育に有効だと判断したことから、全国の小中学校で運動会を催すように訓令を出しました。しかし命令を出された時代は、まだ教育制度が定まっておらず、そもそも運動場という施設もなかったため、当時はいくつかの学校合同で神社や寺の境内を借り運動会を主催していました。
そして、明治33年、学校に運動場を設置することが義務付けられると、全国的に小中学校でも運動会が行われるようになりました。綱引きなど、運動会に日本の伝統行事として行われてきたものが種目として取り込まれるようになったことで、小学校の運動会に住民も参加するようになっていきました。この結果、運動会が地域をあげての一大イベント、学校と地域の共同のお祭りのような性格をもつようになりました。こうして運動会には弁当を提げた地域住民が、校庭にゴザを敷いて種目に参加したり応援したりで秋の1日を楽しむ、というスタイルが定着しました。
現在も競技内容を変化させつつも、子ども達が行事を通じて成長するという教育的目的はもちろん、子ども達の成長を地域のみんなで喜ぶ行事として行われ続けています。
2学期も1ケ月が過ぎようとしています。
体育館前の花壇やプランターに咲く色とりどりの花々が、学校全体を美しく包んでおります。また、子ども達は、休み時間に友達と一緒に校庭いっぱい元気に遊んだり、授業中先生の話をしっかり聞き、真剣に学習したりと、友達との関わりの中で学級の一員としての意識を高めています。
さて、保護者の皆様には、9月17日のコロナウイルス感染症拡大防止への対策のための臨時休業など、急な連絡にも対応してくださったことに感謝申し上げます。今後とも感染対策を行いながら教育活動を進めていきたいと思います。
ところで、「こぶし腰うかせ」という言葉をご存じでしょうか。
電車等に乗っていて、あとから乗ってきた人のために、腰をこぶし分うかせて席をつめあい、空席をつくることです。そこには、あとから乗ってきた人への思いやりの心があふれています。この「こぶし腰うかせ」は、数多くある「江戸しぐさ」と呼ばれるものの一つです。この他にも、「うかつあやまり」「傘かしげ」など伝え続けられている様々な「しぐさ」があります。
この「江戸しぐさ」を研究している方によると、100万人を超すほど多くの人々が住んでいた江戸の町で、人々がお互いに住みやすいようにと生み出されたのが、この「江戸しぐさ」という文化だそうです。他人とのトラブルを未然に防ぐ、あるいは少しでも軽くしようとする江戸の人々の心意気が生み出した文化だそうです。
相手の立場に立ち、すぐに出来て、見ている人にも気持ちよさを与えるちょっとした素敵な行いということなのでしょう。現在に至っても、「江戸しぐさ」から学ぶことがたくさんあると思います。
廊下に落ちている紙くずを拾ってゴミ箱に捨てる子、困っている子を手伝う子、下級生の面倒を見る子など、相手の立場や相手の気持ちを考えて行動できることは素晴らしいことです。 また、新しい生活様式の中での、マスク着用、3密回避、不要不急・自身や家族内の体調不良時の外出自粛等も同様かもしれません。
10月に入ると、学年行事や運動会・音楽発表会があります。友達と力を合わせることの大切さ等を学ぶ機会が増えます。これからも、松尾小の子ども達のよさをさらに伸ばし、「江戸しぐさ」の心意気を心がけつつ、思いやりの心を育んでいきたいと思います。
保護者の皆様、地域の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
努力の2学期・挑戦の2学期を求めて
夏休み明け、久しぶりに松尾小の子ども達と会い、体も一回り大きく、そしてたくましくなったように感じました。また、何よりも嬉しかったことは、大きな事故やけがもなく、元気な顔を見せてくれたことです。休み中の各家庭や地域での御指導に感謝申し上げます。
2学期は1年の内で最も長い学期です。登校日は、79日です。今までの経験からも、2学期での子ども達の成長はめざましいものがあります。
2学期始業式の校長講話では、子どもたちに、「1年の中で一番長い2学期、少しずつ頑張れること、挑戦してみることを見つけてほしい」と語りかけました。
子ども達には、初めから無理だと諦めず、失敗を恐れずに、少しずつでいいから、自分なりの「努力の2学期」・「挑戦の2学期」を求めてほしいと願っています。そうすれば、きっと「もっと好きになれる自分」と出会うことができると思います。
2学期には、大きな行事も予定されています。コロナウイルス感染症対策を進めながらの教育活動を進めていきます。
保護者・地域の皆様には、2学期も変わらぬ御支援と御協力をどうぞよろしくお願いいたします。