2021年6月の記事一覧
熱中症事故防止・対策、体育の授業におけるマスク着用について
令和2年度には、全国の学校の管理下において3,000件を超える熱中症事故が発生しています。また、運動を行う際にマスクを着用する場合、十分な呼吸ができなくなるリスクや熱中症になるリスクも指摘されています。
これからの季節、学校では、以下の点について再度確認し、新型コロナウイルス感染症予防と熱中症予防を両立させていきたいと思います。
保護者の皆様も体調には十分気をつけてください。
1 熱中症予防
(1)暑さを避ける。(涼しい服装、エアコン・サ-キュレーターの活用)
(2)こまめに水分補給をする。(のどが渇いていなくても水分補給)
(3)暑さに関する情報を確認する。(暑さ指数・熱中症警戒アラート等)
(4)授業内容や気温上昇により熱中症などの健康被害が発生する可能性が高いと判断した場合は、喚起や児童の間に十分な距離を保つなどの配慮をした上で、マスクを外す指示をする。
(5)児童本人が暑さで息苦しいと感じた時などは、マスクを外したり、一時的に片耳だけにかけて呼吸をしたりするなど、本人の判断でも適切に対応できるように指導する。
2 体育時におけるマスクの着用
運動時のマスク着用による身体へのリスクを考慮して、学校の体育の授業におけるマス クの着用はさせないが、体育の授業における感染リスクを避けるためには、地域の感染状況を踏まえ、児童生徒の間隔を十分に確保するなど、次の事項を十分に踏まえた対策を講じる。
(1)児童が集合・整列する場面を少なくし,身体的距離を確保する。
(2)用具の使用後の消毒や授業の前後に手洗いを徹底する。
(3)見学者にはマスクを着用させる。
(4)児童が教え合う場面では互いの距離を確保するとともに、児童に不必要な会話や発声を行わないよう指導する。
なお、すべて「必ずマスクを外さなければならない」という指導ではなく、児童がマスクの着用を希望する場合は、マスクの着用を否定するものではありません。ただ、マスクの着用時に運動や活動を行う際には、呼気が激しくなるような運動や活動を行うことを控えたり、児童の呼吸が苦しい様子が見られる場合は、必要に応じてマスクを外し、他の児童との距離を確保して休憩するよう指導します。
御理解御協力をよろしくお願いします。
※参考 文科省・スポーツ省・山武市教育委員会マニュアル
1学期の中間地点
季節が春から梅雨へ、そして夏へと変わる1学期の中間地点です。子ども達も、新しい先生や環境に慣れて、本来の自分を発揮しています。
さて、アメリカの安全技師ハインリッヒが安全に関して発表した「1:29:300」という法則があるのを御存じでしょうか。
それは「1件の大きな事故や災害が発生する背景に、29件の小さな事故や災害、300件のヒヤリハットがある」という警告として、安全活動の中で多く採りあげられているものです。「ヒヤリハット」とは、事故になってもおかしくなかった状況を「冷や汗をかく…ヒヤリ」「声も出ず息をのむ…ハット」で表した造語です。
では、このハインリッヒの法則から何を学ぶことができるでしょうか?
1件の大きな事故を防ぐためには、「ヒヤリハット」の段階で注意すること、見逃さないことが、29件の小さな事故や災害も防ぐことができるということです。
〇階段をおりるときに少し上から飛び降り、けがをしそうになった。
〇廊下を走っていて、ぶつかりそうになった。
〇自転車の速度を出しすぎて、転倒しそうになった。
〇安全確認せず道路を横断しようとした時、自動車が来ていた。 等
これくらいは大丈夫だろうと安易に思ったことが大きな事故につながります。
松尾小学校では、6月の教育活動を更に充実させるために「落ち着いた生活・学習態度」を念頭に指導・支援にあたっていきます。子ども達からの訴えや先生方が気付いたこと、保護者や地域の方々からの相談や報告をヒヤリハットとして受け止め、全職員で情報の共有をして重大事故を起こさないようにしていきます。
家庭・地域の見守りと声かけもどうぞよろしくお願いします。
※学校では、様々な植物を育てています。