校長室から

2021年7月の記事一覧

手塩にかける

 1学期の間、学校が昨年のように休業することもなく教育活動を続けることができたことは喜ばしいことではありますが、まだまだ活動の制限や感染防止策の必要な状況です。2学期が始まる頃には状況が少しでも改善されていることを期待したいところです。
 さて、本日をもって69日間(1年生は68日)の1学期が終了しました。この間、子ども達は日々健康で、学習に落ち着いて取り組み、大変充実した毎日を過ごすことができました。これも、保護者や地域の皆様の御理解と御協力のおかげと感謝申しあげます。
 話は変わりますが、現在学校では、花壇やプランターに様々な花を育てています。
 子ども達や先生方が愛情たっぷりの水を毎日注いでいますので、どれも育ちはすごいです。花の咲き方はまさしく個性そのものです。早く大きくなって花を咲かせるもの、小さくても見事な花を咲かせるものなど様々です。育てる方にとっては気が気でありませんが、花は自分なりに精一杯咲かせようとがんばっています。
 ところで、「親である」ことと「親になる」ことは違うと言うことをご存じでしょうか。子どもができれば、誰でも「親である」と言えます。しかし、子どもを支え導く安心基地となれるよう励むのが「親になる」ことだと言うそうです。子育てにマニュアルはないので、先達から学び、手探りで、良かれと思う方法を試すしかありません。その中で様々経験し、親として成長するのものです。
 また、手塩にかけるという言葉もあります。自らいろいろと世話をして大切に育てることだそうです。
 学校の花壇の花も、いつのまにか手塩にかけていたのでしょうか。いつの間にか、情が移り、願いを込めて、懸命にかかわっていたのかもしれません。
 保護者の皆様には、これからも我が子を手塩にかけ、笑顔の花をたくさん咲かせていただければと思います。