校長室から

2021年6月の記事一覧

1学期の中間地点

 季節が春から梅雨へ、そして夏へと変わる1学期の中間地点です。子ども達も、新しい先生や環境に慣れて、本来の自分を発揮しています。
 さて、アメリカの安全技師ハインリッヒが安全に関して発表した「1:29:300」という法則があるのを御存じでしょうか。
 それは「1件の大きな事故や災害が発生する背景に、29件の小さな事故や災害、300件のヒヤリハットがある」という警告として、安全活動の中で多く採りあげられているものです。「ヒヤリハット」とは、事故になってもおかしくなかった状況を「冷や汗をかく…ヒヤリ」「声も出ず息をのむ…ハット」で表した造語です。
 では、このハインリッヒの法則から何を学ぶことができるでしょうか?
 1件の大きな事故を防ぐためには、「ヒヤリハット」の段階で注意すること、見逃さないことが、29件の小さな事故や災害も防ぐことができるということです。
 〇階段をおりるときに少し上から飛び降り、けがをしそうになった。
 〇廊下を走っていて、ぶつかりそうになった。
 〇自転車の速度を出しすぎて、転倒しそうになった。
 〇安全確認せず道路を横断しようとした時、自動車が来ていた。 等
 これくらいは大丈夫だろうと安易に思ったことが大きな事故につながります。
 松尾小学校では、6月の教育活動を更に充実させるために「落ち着いた生活・学習態度」を念頭に指導・支援にあたっていきます。子ども達からの訴えや先生方が気付いたこと、保護者や地域の方々からの相談や報告をヒヤリハットとして受け止め、全職員で情報の共有をして重大事故を起こさないようにしていきます。
 家庭・地域の見守りと声かけもどうぞよろしくお願いします。

 ※学校では、様々な植物を育てています。