校長室から

2025年2月の記事一覧

2月21日 漢字集中速習学習

漢字集中速習学習

Kanji Intensive Quick Study

 学力検査が終わり、あと1か月で子ども達は進級します。この1か月間を、来年度に備えて充実した学びの時間にするために、次学年の新出漢字を授業で行うこととしました。これは教育アドバイザーの隂山英男先生から直接ご指導を受けた教育実践です。(1月21日の校長室からを参照)

 子供たちの「えっ!新しい漢字?」「やってみたーい!」という驚きとやる気の言葉が各クラスから聞こえてきました。学び方は、時間をかけて丁寧に指導して授業を進めるのではなく、「集中速習」と言うくらいスピード感をもってテンポよく、短い時間でどんどん進めていきます。

 最初、その速さに戸惑っていた子供たちも、だんだんスピードやテンポに慣れてくると、どの子も集中してドリルに取り組み始めました。はじめに例文を音読し、その中にある新出漢字の書き順を習って指書きし、その後3回さっと「鉛筆シャープ」という文具を使って練習。再度、例文に戻り、新出漢字のみをなぞり書きして、テストです。

 これまでのゆっくり丁寧な指導によって受け身だった姿勢から、スピードとテンポにより、子ども達が学びに対して主体的になり、「できない」「わからない」という思いを持つことなく、自ら学ぼうという姿勢に変化していきます。4月の初めには、その学年の漢字をざっと読み書きできることで、教科書をスラスラ読めて、学習へのモチベーションが上がることを期待しています。

 

2月20日 学力検査

学力検査

Academic Achievement Test

 19日と20日に一年間の学習の定着度を確認する学力検査を行いました。子どもたちは緊張の面持ちで、1・2年生は国語と算数、3・4年生は国語・算数・理科・社会の4教科、5・6年生は4教科と共に英語もありました。日頃の単元テストとは異なり、冊子になっているため、問題数がとても多いので苦戦している子もいたようです。

 約1か月間の家庭学習強化月間では、教科書・ドリル・プリントなどから課題が出され、高学年はその課題をどのような予定で取り組むか、どの程度行うかを自己調整しながら学ぶ経験もしました。

 学力検査の結果が出ましたら、自分の弱点や苦手な点を克服して、進級・進学できるように指導して参ります。ご家庭でも、引き続き家庭学習に取り組めるようにご協力いただけますよう、よろしくお願いします。

2月17日 手作りトンボ

手作りトンボ

Handmade Dragonfly

  地域の遠藤益弘様から卒業する6年生に竹で制作した手作りのトンボをいただきました。枝の先に止まるトンボは、4枚の羽根を前方に大きく広げ、実に見事に絶妙なバランスでゆれています。

 トンボは昆虫の中でも、飛行能力が高く、前進したり、宙返りしたり、しなやかに飛ぶことができます。ヤゴから成虫へと成長し、今まさに飛び立とうとしている姿は、6年生の姿そのもののようです。

 毎年、子供たちの成長を願いながら一つずつ丹精込めた贈り物をしていただき、ありがとうございます。いただいたトンボは、卒業する3月に6年生一人一人に手渡したいと思います。

2月14日 学校運営協議会

学校運営協議会

Community School

 第3回学校運営協議会を開催しました。学校運営協議会はコミュニティスクールと言われ、学校と地域が一体となって、特色ある学校づくりを進めていきます。

 今回は、コミュニティスクールから立ち上げた安全検討委員会の進捗状況について、最近の教育活動について、学校評価について、来年度の学校経営に関する承認等について話し合いました。

 安全検討委員会については、児童の登下校の安全確保のために発足した委員会です。実際に、保護者アンケートから登校時に危険度が高いと思われる4つのバス停において、2月10日~14日まで保護者ボランティアの方に安全確保のために立っていただきました。今後はその結果をもとに、どのように登下校の安全を確保していくかを検討していきます。

 来年度の学校経営については、学校評価などから見えた成果と課題を踏まえ、「夢中を楽しみ、みんなの笑顔あふれる学校」を目指していきます。

2月13日 教員研修

教員研修

Teacher Traning

  千葉大学教育学部の松井聰教授をお迎えして、教員研修を行いました。本校の児童の課題でもある「自分の考えを自分の言葉で表現する」ためにどのような方法で行うと効果的かというねらいのもと、主体的に仲間と学ぶ方法「一人から始まる4人組の活動」をお教えいただきました。これは、松井先生が長年実践されてきた手法で、小学生から大人まで有効活用できます。

 はじめに4人組になった後、あるテーマについて、しっかり時間を取って自分の考えをメモします。次に、一人ずつその考えを発表します。ここまでは、どこの教室でも見られる光景ですが、ここから松井先生は、1対1で感想を伝え合うと共に、同時に聞き合いをさせます。これを3回行うことで、全ての人に自分の考えを伝え、相手から感想を聞き、相手に対する自分の感想を伝えることができます。最後はグータッチをして終了です。ここで大切な事は、仲間の考えを主体的に聞き、否定しないことです。

 この手法を用いることで、児童みんなが安心して自分の考えを自分の言葉で表現できるようになれることと思います。