校長室から

2023年2月の記事一覧

2月15日 学校運営協議会(今年度最終)

 The last School Management Council meeting of the school year was held.

本校は、コミュニティスクールです。本日は、16時から15名の委員の方にお集まりいただき、学校運営協議会を開催しました。開催にあたっては、これまで山武市教育委員会子ども教育課の方々にご尽力いただき、本日は課長も駆けつけてくださいました。

最終回である今回は、昨年末に児童・保護者・教職員を対象に実施した学校評価アンケートの結果やその分析について協議するとともに、校長が提案する来年度の学校運営の指針についてご意見等を伺いました。この詳細な結果等については、近日中に、改めて本校ウェブサイトに掲載し、公表する予定です。

ここでは、一足先に、学校評価アンケートを取りまとめた校長としての所感として、未定稿ではありますが報告書の一部をご紹介します。保護者の皆様には、学校評価の実施にあたり、ご協力いただきありがとうございました。

 

【学校評価について】~児童・保護者・教職員アンケート結果を踏まえて~

 生活面では、いじめ等についての不安が解消されつつあることに加え、ほとんどの児童が教員に対して「話を聞いてくれる」と感じているためか、学校生活に満足している児童が増えました。ただその一方で、一部の保護者からは、児童や教員の言動に対して不安や不快感の声が届いており、引き続き、本校の教職員の行動規範に掲げた「リスペクト」をもつ言動に心がける必要があると感じました。

 学習面では、電子黒板をはじめ、ICT機器を利活用した授業等が日常化したためか、児童や保護者の満足度が、昨年度と比較して大幅に向上しました。また、タブレット端末の利活用により、児童が自分のペースでドリル学習を進めるだけでなく、その場で正誤を確認することができる環境も整ったことが、児童の学習に対する満足度にもつながったようです。その一方で、今年度校内で行った教員研修により、本校の全国学力・学習状況調査の結果や学習指導要領で求められている学力や授業等についての理解が深まったためか、教職員の児童の学力の習得状況等に係る評価結果がやや厳しいものになりました。これは、次年度以降の授業づくりや児童の学習評価の質の高まりにつながるものとして、むしろ前向きに受け止めているところです。

 健康・体力面については、昨年度と比較し、多くの設問において肯定的な回答が増えたことは喜ばしいこととして受け止めています。しかしながら、教職員の家庭教育に対する評価は低調でした。これは、多くのご家庭で毎朝の健康チェックや「早寝・早起き・朝ごはん」等について前向きに取り組んでいただいている一方で、一部のご家庭において基本的な生活習慣等が確立していないために、毎朝の出欠確認や各種健康診断の結果に基づく治療等の督促等に係る教員の業務が余儀なくされており、その負担感によるものと考えています。本校としては、今後も粘り強く家庭教育の啓発を行ってまいりたいと思います。

 情報発信や連携等については、紙媒体による手紙を廃止し、ほとんどの連絡を「さくら連絡網」を活用したメール配信にしぼったこと、本校のウェブサイト等を通じて日々の教育諸活動を発信してきたこと等が功を奏したためか、肯定的な回答が飛躍的に増えました。また、毎月配信している「学校だより」においても、毎回簡単なウェブアンケートを実施し、直近の保護者の声を踏まえて対応したり、翌月の「学校だより」を通じて学校としての見解等を示したりしたことも肯定的に受け入れられているようです。今後も、積極的に児童の姿を通して、本校の教育活動の情報発信に努めて参ります。