校長室から

校長室から

ロング昼休み Long Lunch Break

5月15日

ロング昼休み

Long Lunch Break

 

 水曜日の昼休みは、子供たちが大好きなロング昼休みです。この日は、掃除を省いて13:00から13:35まで遊ぶ時間を確保しています。

 

 日ごろ、外で長時間遊ぶ時間を取れない子供たちにとっては、お友達と思いっきり遊ぶことができる楽しみな時間です。一見するとただ遊んでいるだけに見えますが、子供たちは外遊びからたくさんの学びを得ています。

 

 例えば、体を動かすことで、丈夫な体を作ったり、自然に触れ合うことで新たな発見や気づきがあったり、自分たちで自由に物事を決めて共有したり、けんかになったらみんなで解決したり…。子供たちにとって、遊びは学びそのものです。

 

教育実習生 Student Teacher

5月10日

教育実習生

Student Teacher

 5月7日から4年1組に教育実習生の井田聖子さんが来ています。他校で児童支援員をなさっていましたが、小学校の教員免許状を取得して、さらに児童の教育に関わりたいとの思いを持って、本校で教育実習を5月31日まで行うこととなりました。

 主に4年1組の南部学級で南部先生にご指導いただきながら児童との関わり方や授業の行い方を学んだり、他クラスへ出向いて各クラスの先生方の授業を参観したりしています。

しばらく学んだ後は、自分で授業案を立てて、教材を作って授業を行っていきます。

 実は、井田さんはシンガーソングライターで、千葉市の大賀ハスの歌をはじめ、県内のゆかりのある場所や人に曲を届ける活動をしています。本日の4年1組の音楽では、井田さんに歌を披露していただいたり、子供たちと一緒に歌を歌ったりしました。井田さんの優しい歌声に包まれ、子供たちは感動していました。本物に触れる機会に恵まれたことはありがたいことです。

  令和4年12月に中央教育審議会から出された「『令和の日本型学校教育』を担う教師の養成・採用・研修等の在り方について ~『新たな教師の学びの姿』の実現と、多様な専門性を有する質の高い教職員集団の形成~」(答申)では、学校組織が多様な専門性や背景を持つ人材を積極的に取り込んでいくことの重要が示されています。井田さんには、本校で学び、得意分野を活かしながら児童生徒の教育にご尽力いただけたらと願っています。

 

春の遠足 Spring Field Trip

5月2日

春の遠足

Spring Field Trip

 

 昨日の雨が明け方過ぎには止み、子どもたちが楽しみにしていた春の遠足に行ってきました。グラウンドで出発式を行い、諸注意を受けた後、8時55分に学校を出発しました。6年生は1年生の手を握り、5年生は2年生を励まし、4年生は3年生と共に、1時間かけて山武の森公園まで歩きました。普段、バス通学や送迎の児童にとって、1時間の距離を歩くことは、なかなかハードだったことと思います。

 

 公園に到着後、少し休憩をはさみ、一年生の歓迎会を行いました。一年生は一人ひとり名前を呼ばれると「はい!」と元気に返事をすることができました。その後、代表委員会の児童による様々なゲームを行い、全校児童で楽しい時間を過ごしました。歓迎会の最後には、2年生のお兄さん、お姉さんからあさがおの種のプレゼントをもらい、歓迎会のお礼にと、一年生は覚えたての日向小学校の校歌を披露しました。とても上手に歌うことができ、お兄さん、お姉さんから大きな拍手をもらいました。

 

 歓迎会の後は、待ちに待ったお弁当タイムです。レジャーシートを敷き、兄弟学年で仲よく食べました。お弁当を食べ終わると、新緑がまぶしい公園内で、ボールで遊んだり、遊具で遊んだり、汗をいっぱい流しながら元気に遊ぶ姿がたくさん見られました。

 

 帰りは、4台のバスに分乗し、無事に帰校しました。保護者の皆様におかれましては、早朝からお弁当の用意をしていただき、ありがとうございました。青空の下、とても美味しそうに食べている笑顔が印象的でした。

 

 明日からの四連休では、各ご家庭でゆっくり休養を取っていただくとともに、水の事故等に気を付けて、7日に元気な子供たちに会えることを楽しみにしています。

 

避難訓練 Evacuation Drills

4月30日

避難訓練

Evacuation Drills

 

 雨で延期になっていた避難訓練を本日行いました。今回は地震を想定して、各学級で担任の先生から避難訓練の意義、避難経路、避難の約束について話を聞きました。その後、校内放送で流れてきた教頭先生の避難指示に従って避難を開始しました。今回もあいにくの天気のため、避難経路を確認後、体育館に避難しました。

 児童全員が避難の約束「おさない」「かけない」「しゃべらない」「もどらない」を守り、素早く体育館に整列し、人員点呼後、静かに座って待つことができました。全体講評の際に「避難訓練は何のためにするのですか? 避難訓練の目的は何ですか?」と問うと、多くの児童の手が挙がりました。そこで「隣の人に何のために避難訓練をするのかを話してみましょう。」と言うと、一瞬静まり返りましたが、すぐに自分なりの言葉で伝えあうことができました。

 私からは「避難訓練の目的は、皆さんの命を守るために、先生方の命を守るために行います。いつ何が起こるかわかりません。ですから、もしもの時は、今日のように約束を守って避難しましょう。」と話しました。

 ここのところ地震が多いことが気になります。山武市では、震度5強以上の地震が発生した場合、引き渡しとなります。メールの有無にかかわらずお迎えをお願いします。また、震度5弱以下であっても通学路や家屋に損傷が見られ、下校が難しいと判断される場合も引き渡しとなります。

 

朝の時程変更 Morning Schedule Change

4月26日(金)

朝の時程変更

Morning Schedule Change

 

 

 8時になると、校門から入ってきたバスを降りてくる児童、砂利の駐車場から上がってくる児童で昇降口が一気に明るくなります。これまでは、8:10までに教室に入り、朝の準備後、読書やドリルタイムを行い、8:25から朝の会を行っていました。

 連休明けの5月7日からは、8:10から朝の会を行い、元気な挨拶を交わし、一人一人の健康観察後、8:20からドリルタイムや読書を行っていきます。その理由は、子供たちの学びに対する集中力を高め、一時間目の授業に入るためです。特に、ドリルタイムでは、基礎学力の定着、自己肯定感の向上、脳の働きの活性化というねらいのもと、全校で読み書き計算の徹底反復を行っていきます。

 15分の中に、3分間の音読、5分間のマス計算(たし算・ひき算・かけ算等)、6分間の漢字書き取り(1年生は2学期から)、1分間の振り返りというメニューを経て、子供たちの集中力を高めていきます。

 すでにドリルタイムでの流れを実践している学年もあり、子供たちのちょっとした変化を感じ取っている教員もいます。たった15分、されど15分。子供たちが学びを楽しみながら、力をつけられるように学校全体で取り組んでいきます。

 

森林環境教育(木育) Forest Environmental Education

森林環境教育(木育)

Forest Environmental Education

 

 5年生が日向の森にて、森林環境教育の一環として、林内で枝拾いをしたり、薪割り体験を行ったりしました。

 まず、枝拾いをし、その枝をのこぎりで30cm程の長さに切り揃える作業を行いました。図画工作科の授業でのこぎりの使い方を学んだものの、はじめは心もとない様子でした。枝を何本も切っていくうちにのこぎりを使いこなし、次々に枝を切る様子には頼もしさを感じました。

 次は、薪割り機を使用し、薪割り体験を行いました。多くの児童が初めての体験のため、円柱の薪を4つに割る作業は大変でしたが、割れたときの嬉しそうな顔は印象的でした。

 最後にこの枝や薪を縄で縛る際には、結ぶことができず奮闘している姿もたくさん見られましたが、無事に軽トラックに積んで、学校に持ってくることができました。

 これらの枝や薪は7月4~5日の宿泊体験学習でカレー作りをする時に使用します。

 

 

初めての給食 First School Lunch

初めての給食

First School Lunch

 

 今日から1年生の給食が始まりました。給食当番の児童は、エプロン、帽子、マスクをつけて配膳を行いました。少し緊張しながらお皿におかずを盛りつけたり、慎重に給食を載せたお盆を運んだりすることができました。給食当番ではない児童は、席について静かに待っていました。全ての配膳が済むと、いよいよみんなで「いただきます」の発声です。本日の献立は「入学お祝いメニュー」でした。お祝いゼリーまでついた給食をおいしくいただきました。食べた後は、食器やお盆を一つ一つ丁寧に片付けられました。

【総会での校長の話(後半)】

 ここからは、ご家庭における「安心・安全」にかかわることについてのお願いです。

 1つ目は、子供たちは自分の安心・安全を確認するために、自分が愛されているか、自分の存在が大切にされているかということを無意識のうちに大人に確かめてくることがあります。

 例えば、学校でトラブルがあった時、自分がやられたことを主張することがあります。その際、おうちの人から「大変だったね。辛かったね。」という思いを共感してもらうことで、自分には味方がいる、わかってもらえたという思いをもって頑張ることができます。

 

 ただ、おうちの方にとっては、ご自分のお子さんがつらい思いをしていると思うと、心が痛み、冷静な気持ちでいられなくなることがあるかと思います。しかしながら、トラブルには、文脈があります。子供は自分の方を見て欲しいが故、自分にとって都合の良いように報告したり、無意識のうちにおうちの人の愛情を確かめたりします。その時には、お子さんが自分なりに切り取って報告した情報だけでなく、前後の成り行きについても優しく問い返してください。お子さんが冷静に自分の行動を振り返るきっかけを作っていただけたらと思います。

 

 時々、おうちの人がヒートアップして詰問するとお子さんは、自分を擁護するためにお話が変わってしまうこともあります。決して嘘をついているつもりはないのですが、話しているうちに嘘になってしまうこともあります。お子さんの話は、冷静に落ち着いて聞いていただき、その思いを共感してください

 なお、話を聞いていて、やはり「おかしいな」と思うことがあった際は、遠慮なく担任にご連絡ください。担任に言いづらい場合は、教頭や相談員もおりますので、早めにご連絡ください。

 

 2つ目は、児童虐待の通報についてご了承いただきたいことがあます。いささか驚かれる話になるかと思います。それは、学校は児童虐待が疑われる場合、児童相談所に連絡する義務を負っています

 たとえそれが、虐待ではなかった場合であったとしても、体に殴打の跡等が見つけられたときは、報告することがあることをご承知おきください。連絡をしたことにより、おうちの方との信頼関係が切れてしまうことを私たちは一番危惧していますが、児童の安全・安心を第一優先とさせてください。

 おうちの方も私たちも「子供たちのより良い成長を願っている」ことは同じです。同じ願いの元、両輪となって、支援して行かれたらと願っています。

 

 学習につきましては、基礎・基本の徹底反復を行っていくとともに、児童につけたい力を明確にして、授業や学校行事を行っていきます。特に、学校行事は思い出作りのためだけにあるのではなく、それぞれの行事を通して、つけたい力があります。その力をつけるために実施していきます。

 おうちでは、学びに向かっている姿を、愛情をもって称賛してください。子どもは、自分の親に認められることほど嬉しいことはありません。

 

 最後になりましたが、本来ならば、ここで本校の教職員全員をご紹介申し上げるところですが、総会資料の紙面をもって割愛させていただきます。

 

 長くなりました。本年度も本校の教育活動につきまして、日向小学校の心強い応援団となっていただけますようお願い申し上げます

授業参観、総会、学級懇談会、引き渡し訓練 Class visit, PTA general meeting, Class discussion, Evacuation drill

授業参観、総会、学級懇談会、引き渡し訓練

Class visit, PTA general meeting, Class discussion, Evacuation drill

 

 本日は、朝早くから授業参観に多くの保護者の皆様にお越しいただきました。各クラスでは国語や社会、道徳などの授業が行われ、子供たちの学びに向かう姿を見ていただけたことと思います。

 その後、体育館では総会を行いました。令和5年度の報告事項や本年度の会務計画等につきましてご審議いただき、新旧役員さんの交代が行われました。本校はサポーター制を導入していることから、本部役員さんを中心に、保護者の皆様方に強力なサポーターとなっていただき、子供たちの教育活動にご協力いただけますようお願い申し上げます。総会の最後には少しお時間をいただき、校長からお話をさせていただきました。その内容を2回に分けて「校長室から」に掲載しますので、ご覧いただけたらと思います。

 学級懇談会では、進級後のクラスの様子や一年間の見通しについて担任からお話があり、その後の引き渡し訓練も保護者の皆様のご協力のもと、スムーズに行うことができました。ありがとうございました。

 

 

 

【総会での校長の話(前半)】

 本日はお忙しい中、本校に足を運んでいただきありがとうございます。

 総会におきまして、教育活動に関わる事項につきまして、ご審議ありがとうございました。

 また、旧役員の皆様、お疲れ様でございました。引き続き、本校の教育活動へのご支援をいただけますようお願い申し上げます。今年度の役員の皆様方におかれましては、令和6年度の活動が円滑に進みますようお力添えの程、よろしくお願いいたします。

 

 さて、改めまして、私は、この春千葉大学から参りました校長の土屋明子です。もともとは小学校の教員をしておりましたが、大学では、学生や大学に学びに来ている現職の先生方に授業をしたり、高校に赴き出前講座を行ったりしていました。また、昨年は、日向小学校に千葉大の学生を40名ほど連れて、教育活動を参観させていただきました。そのことを考えると、ご縁があったと感じています。

 

 さて、本校の教育活動について、少しお時間をいただきお話しさせていただきます。学校教育目標に「豊かな心を持ち、自ら学び考え、たくましく生き抜く児童の育成」を掲げ、「夢中を楽しむ学校」を目指します。始業式にも児童にお話をし、HPの校長室から(4月15日参照)にも載せましたが、「夢中を楽しむため」には、心身ともに安心・安全な環境が必要です。そのために、子供たちには、2つの約束をしました。

 

 1つ目は自分の人権も友達の人権も先生の人権も守ることです。自分の気持ちや考えを言う権利があっても友だちや先生を傷つけるような言動は許されません。広い心で受け止め、相手の良さを知ったり、相手の頑張りを認めたりして、相手を大切にしましょう。

 

 2つ目は自分の命も友達の命も先生の命も守ることです。自分の命も友だちの命も先生の命も世界で1つしかありません。しかし、1つの命には、お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん・ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん……たくさんの命がつながっています。家族みんなが大事にしている命です。ですから、命は誰にも傷つけられることがあってはいけません

 この約束が前提となり、夢中になって学ぶことができ、それを楽しむことができます。

 

 そこで、子供たちにも質問したのですが、相手の人権や命を守っている姿が一番初めに現れるのはどのような姿だと思いますか? それは、あいさつと返事です。相手の存在を尊重し、大切にしているからこそ、「おはようございます」や「ありがとう」という言葉を発することができます。また、「はい」という返事を返すことで、自分の存在も相手の存在も大切にしていることに繋がります。是非ご家庭でも、人権と命の大切さを意識し、あいさつと返事を励行していただけたらと思います。(後半は次回の校長室だよりに載せます)

 

明日の授業参観について Tomorrow‘s Class Visit

明日の授業参観について

Tomorrow‘s Class Visit

 

 明日は授業参観、PTA総会、学級懇談会、引き渡し訓練を行います。進級してから約2週間、入学してから約10日の子どもたちの頑張る姿をご覧いただけたらと思います。

 授業参観では、お子さんは先生の話をよく聞いているか、集中して学びに向かっているか、ノートをしっかりとっているか、てきぱきと行動しているかという点をよく見てください。

 また、総会では、昨年度の事業報告や今年度の事業計画、そして、役員さん方の新旧交代が行われます。日向小学校は本部役員を中心にサポーター制がとられていますので、学級役員さんはいません。

学級懇談会では、担任から一年間の教育活動に関わる話があります。この場で、担任と顔合わせをしていただき、担任の人となりを見ていただくとともに、保護者の皆様方とのより良い関係づくりの第一歩とさせていただきたく、多くの保護者の皆様方にご参加いただきたいと思います。

 学級懇談会後は、引き渡し訓練となります。ご兄弟がいるご家庭は、下学年のお子さんからお迎えに来てください。特に、3階は3年生以上の教室が配置されていますので、廊下で多くの方が行きかうことが予想されます。そのことに鑑み、放送が聞こえるように私語は慎んでいただき、短時間で引き渡しができるようご協力ください。よろしくお願いします。

2つの約束 Two Promises

2つの約束

Two Promises

 4月8日の「校長室から」でお知らせしました2つの約束についてお伝えします。日向小学校の目指す学校像は「夢中を楽しむ学校」です。夢中を楽しむためには前提条件があります。それは、「心も体も安心・安全でなければならない」ということです。例えば、自分の発言や頑張りに対して、否定的な言葉を言われたら、安心して自己表現することはできません。また、叩かれたり、物を投げられたりしたら、安全に生活することができません。そこで、2つの約束を守ることを伝えました。

 1つめは、自分の人権も友だちの人権も先生の人権も守ることです。自分の気持ちや考えを言う権利があっても友だちや先生を傷つけるような言動は許されません。ですから、広い心で受け止め、相手の良さを知ったり、相手の頑張りを認めたりして、相手を大切にしましょう。

 2つ目は、自分の命も友だちの命も先生の命も守ることです。自分の命も友だちの命も先生の命も世界で1つしかありません。しかし、1つの命には、お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃん・ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん……たくさんの命がつながっています。家族みんなが大事にしている命です。ですから、命は誰にも傷つけられることがあってはいけません

 そこで、友だちや先生の人権や命を大切にしている姿がまず初めに表れる姿はどのような姿でしょうか。それは「挨拶」と「返事」です。相手の存在を尊重し、大切にしているからこそ、「おはようございます」や「ありがとう」という言葉を発することができます。また、「はい」という返事を返すことで、自分の存在も相手の存在も大切にしていることに繋がります。たくさんの挨拶と返事が交わされる安心・安全な環境づくりに努めていきたいと思います。

児童に見せたスライドの一部