校長室から

2022年5月の記事一覧

5月30日 下級生から大人気の6年生

6th graders are very popular with the underclassmen.

昼休み。6年生の女の子を取り巻く下級生たち。それぞれが6年生の手や服をつかんで引っ張り、自分たちの思い思いの方向へ連れて行こうと必死です。

6年生の方は慣れたもので、「はい、はい」とうまくかわしながら、余裕の構え。

ところがその時。6年生の手を引っ張っていた男の子の一人が、バランスを崩して倒れてしまいました。

泣きそうな顔になっている1年生を見て、6年生は、

「よし。じゃあ、わたしがお姫様抱っこをして連れて行ってあげよう」

と言ったかと思うと、すぐに抱きかかえ、そのまま校舎の方へ走っていきました。

頼もしく、やさしい6年生。人気があるのも頷けます。

「遊んで~」大人気の6年生  転んだ1年生を抱きかかえ走り出す6年生

 

5月27日 家庭科で調理実習を行いました(5年生)

Fifth graders boiled eggs and boiled potatoes in their home economics class.

5年2組の子供たちが、家庭科担当の日色先生だけでなく、担任の西田先生、相談室の花澤先生も見守る中、ゆで卵やゆでいもづくりに取り組みました。

「家でも作ったことある」と慣れた手つきでお玉を扱う子もいれば、コンロの火におっかなびっくりの子もいる中、楽しそうに調理を進めていました。

この経験が、7月7~8日の宿泊学習でも生かされることでしょう。

   
   

児童昇降口付近にツバメの巣があります

There is a swallow's nest near the school 's entrance.

昨年も同じ場所に巣が作られていたようですが、今年もまた、ツバメの巣にせっせと世話をする親鳥?の姿が見られる時期になりました。

ひな鳥たちが口を開けて待つ姿が見られる日が来るのを楽しみにしています。

【参考】ツバメの一年(NHK for School)

 

5月26日 小さな芸術家たち

 Little Artists

3年生が図工の時間に、校庭でカラーごみ袋を使って造形遊びをしました。

すべり台やうんてい、ジャングルジム、ブランコ、鉄棒などの遊具に、小さな芸術家たちは、それぞれ思い思いの色のごみ袋を選び、結び付け方など考えながら、友達と協力し合っていました。

もちろん、場所や材料に応じて自ら学習活動を開発し、その中で形や色や並べ方(知識・技能)、発想や構想(思考・判断・表現)、学び続ける主体性や協働性、学習を振り返る力(主体的に学ぶ態度)などを発揮しているわけで、これも「造形遊び」という立派な学習活動なのですが、ややもすると、大人たちからは「非効率的」「目指すゴールが分かりにくい」などとして軽視されがちです。

しかしながら、活動中の

「あ、いいこと思いついた!」「○○みたい(に見える)」「ねえ、そっち持ってて」

などといった子どもたちの見立てやつぶやき、声かけなどに象徴されるように、子どもたちはふだん見慣れた校庭の遊具を前に、カラーごみ袋という材料を手にしただけで、大いにその発想力を発揮していることが見て取れます。

活動後に、担任の生駒先生からの「この下にもぐって見ると、どんな風に感じるかな」などといった声かけによって、子どもたちがさらに新たな視点で学習を振り返る姿も印象的でした。 

   
   

5月25日 人目のつかないところで…

Those who are supporting Hyuga Elementary school behind their backs.

天気の良い日が続きます。休み時間になると、多くの子供たちが、グラウンドで元気に遊んでいます。

ただ、その一方で、竹ぼうきをもって校門の外を掃除している美化委員の子供たちもいます。落ち葉や折れた枝などが多いところを見つけて、友達と仲良く、美化委員としての仕事に取り組んでいました。

また、子供たちがいない時間を見計らって、耕うん機を使って畑を耕す教頭先生や校庭に生えている雑草取りなどの整備をしてくれる校務員の方もいます。教務主任の萱生先生や、事務の池谷さんも、野球場などの芝刈りをしてくれています。その他、ここには書ききれないほど多くの方が、合間を見ては草花を植えたり、雑草取りをしたりしています。

広大な敷地を持つ日向小が、いつも美しく保たれているのは、こうした人たちの日頃の支えがあるからこそだと思います。

これからますます雑草等が生い茂る季節になります。6月4日(土)は、PTA奉仕作業を予定していますので、一人でも多くの方にお集まりいただき、日頃なかなか行き届かない場所も含めて整備し、子どもたちのために、より美しい教育環境づくりにご協力いただければ幸いです。

校門の前を掃除する美化委員の子どもたち   校庭の雑草を刈っています
畑を耕しています
 校庭の脇の野球場も整備します

 

5月24日 6年生と授業をしました

I taught the class to 6th graders

6年2組の6時間目を借りて、授業を行いました。私にとっては久しぶりの、子供たちにとっては初めての校長先生の授業でしたが、終始、和やかな雰囲気の中で進めることができました。

「氷がとけたら□になる」

を見せたとたん、子供たちからは「水」という答えがすぐ返ってきました。が、次に私が、黒板に「春」という答えを書くと、しばらくは「ん?」と戸惑う表情が見られたものの、すぐに笑顔とともに「あぁ~」という納得の顔。

その後、電子黒板や子供たちのタブレット端末に以下の資料を配信し、自分だったら○をつけるか、×をつけるかについて話し合いました。

氷が解けると(ルビあり).pdf

子どもたちは、この資料のうち、注目する箇所にマーカーを引いたのですが、今回はコラボノートという協働学習支援ソフトを活用して授業を行いましたので、友達がどこに目をつけたのかを思い思いに見に行きながら、学習を進めることができました。

【子どもたちの画面】

かつての授業では、教師が子供たちのノートを見て回り、数人の子供たちを指名して発表させ、授業を進めていましたが、このやり方では、ともすれば自分のペースというより、周りのペースに振り回されてしまう子も出てきてしまいます。

それが、一人一台のタブレット端末がある環境で、今回のようなソフトを活用することで、子供たちは、友達のノートを覗きながら自分のペースで学習を進めることができるようになります。

「3年生に×をつけるなんて、かわいそう」

という意見も好意的に受け入れるなど、6年2組ならではの優しさが垣間見られた時間になりました。

【参考】コラボノートについて  https://www.collabonote.com/edu/ex/

   

5月23日 昼休みの一コマ

One scene during lunch break

ある日、社会科などを担当している丸山先生が、子供たちのためにと、倉庫に眠っていた地球儀を引っ張り出してきて、5年生の教室の前の廊下に展示してくれていました。

この地球儀は、ただの地球儀とは異なり、モニターと接続すると、地理に関するゲームやクイズができるので、クイズ好きの子供たちの格好の遊び道具となっています。

今日も、昼休みに5年生が、この地球儀にスイッチを入れ、様々な機能があることを確かめながら、遊んで(学んで?)いました。

この地球儀に限らず、遊びのように楽しみながら、子供たちが自らの力でいつのまにか様々なことを学ぶことができるような、魅力的な場になっていければいいなと思っています。

   

5月21日 PTA理事会&山武西まちづくり協議会

PTA Board Meeting and Community Development Concil Meeting Held

 午前中、第1回PTA理事会が、2階ホールで開催されました。お休みにもかかわらず、大勢の方にご参加いただき、今年度のPTA活動について協議しました。

今年度の委員会は、「広報委員会」「文化委員会」「整備・厚生委員会」「安全・地区委員会」があり、それぞれの委員会ごとに分かれて話し合いました。コロナの感染状況も見据えながら計画を立てるのは大変ですが、無理のない形で活動できればと思っているところです。

また、午後には、山武西まちづくり協議会が同じ場所で開催されました。昨年度に引き続き、今年度も、ホタルの鑑賞会のイベントを行うことになったので、子供たちにも紹介したいと思います。

会場の後方に、昨年度作成した地区の安全マップを掲示していたのですが、散会後、それらの地図を前に、保護者の方や地域の方々が、さらに交流を深めている姿が見られました。こうした交流の中で、意外な発見や、これまでになかったつながりが生まれることもあります。これも、オンラインでは得られない、参集したからこそのよさなのではないでしょうか。

   

5月20日 サンパチェンスの苗をいただきました

We received flower seedlings.

 日向小の周りには、きれいな花がたくさん咲いていて、私も、この4月に着任した際には、とても良い気持ちになったことを覚えています。

このたび、ナミカワ不動産様のご厚意で、サンパチェンスの花の苗を寄贈していただきました。

子どもたちと一緒に、大切に育てていきたいと思います。ありがとうございました。

5月19日 食物アレルギー対応研修

Role-playing training was conducted to accommodate food allergies.

子どもたちが下校した後、養護教諭の中嶋先生が中心となり、教職員全員で、食物アレルギー対応の研修を行いました。

原則として、毎週木曜日は、先生方の研修を行う日となっています。今回は、「もしも、給食を食べた後、教室で過ごしていた子どもにアレルギー症状が出たら、その時、先生方はどのような連携体制で対応するか」について、ロールプレイング形式で研修を行いました。

養護教諭の中嶋先生がつくってくれたシナリオに従って、子供役や近くにいた先生役などの役を割り当てられた先生たちが本番さながらに演じてみせ、その後、周りで見ていた先生たちと、本当にこのような事態になったらどうすべきか、真剣に話し合いました。

演技の途中で、アレルギー症状に苦しむ役を割り当てられた郡司先生が、アドリブで、

「トイレに行きたいです…」

と訴えると、救いに来ていた先生たちは一瞬ひるみましたが、郡司先生によるトラップに引っかからずに、トイレに行かせることなく、落ち着いて対応することができました。その後、中嶋先生からさらなる注意点について説明を受けて研修を終えました。

あまり知られていないかもしれませんが、子供たちの安全・安心を守るために、先生たちは、このような研修も行っています。

 まずは職員室で食物アレルギーについて講話  アレルギー症状に苦しむ郡司先生と助けに来た先生たち
 養護教諭の中嶋先生による熱血指導  ロールプレイング研修を振り返る先生たち